第28章 I am a Villain
ワープゲートの中に、次々にヴィラン連合の面々が飛び込んで行く。
くるみは未だ交戦中のため、その場に立っているが、死柄木がくるみを呼びつけると、爆豪を死体達に運ばせ少しづつゲートに向かって後退した。
爆豪は、ショックのあまり放心状態で、抵抗も見せずなされるがまま
ゲート近辺になって、死柄木の元へたどり着いたくるみを、死柄木が愛しそうに抱きしめる。
「先生…」
死柄木とくるみは、オールフォーワンを見つめ、オールフォーワンもまた、2人の方に顔面を向けた。
「弔…強くなれ……君にはその運命が居るだろう?」
最期の言葉をかけられて、更に強く抱きしめ合う二人の靴の色形はまるで同じ…
赤地の、黒い靴紐…。
「かっちゃん!!!!」
ワープゲートが全てを包みこみ、その入口を閉じた。