第28章 I am a Villain
『……爆豪くんのことが欲しかったのは本当。
だって、弔くんが爆豪くんを欲しがってたんだもん。』
「でも、
首…俺がアルファだったら、お前の番(つがい)になってたんだぞ……!?
アレも…」
『あぁ…アレはさ。潜伏前から爆豪くんが、ベータだって知ってたから。
噛ませても、番になれないって確信があったから、噛ませてあげただけだよ』
「…………」
ヴィラン連合には、折寺の町医者も傘下に加わっている。
健康診断を装っての採血、バース検査など、容易い事で…
「なら……」
『うん、爆豪くんが好きだった事なんて…
一度もないよ。』