第24章 I am dating with you
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くるみは何も言わずに頬を赤らめると、俯いて、テラスの下へと視線を向けた。
『あ……』
握っていた手がビクッと跳ねて、指の間をすり抜けていく。
『あれ…デクくん達だ…』
「あ゛?」
くるみの指差す方向を見ると、確かに、クラスの奴らが集まって何やら話している
がスグに、それぞれ散り散りになって、その場に残ったのはデクと丸顔だけになった。
くるみは二人の方を見つめながら、体を前にのめらせる…
そして、次の瞬間…
ブワッと顔を赤くして、呼吸を荒くし始めた。
「…!!お、お前まさか…!!」
『…っあ!や…触らない…で…!』
ヒートはまだのはずなのに、その体は熱く、次第に熱を上げていく。
「触らねぇと助けれねぇだろうが!
いいから、早く帰んぞ」
俺は机に金を置いて、くるみを担ぐと、店員に声をかけ、店をあとにした。