第20章 I am not so bad
『ホントに…3人で遊ぶ予定だったみたいで…
でもデクくんこれなくて……、それだけなの…』
くるみは爆豪の誤解を解こうと必死に言葉をかけ続ける。
爆豪は返事もせずに、くるみを引っ張って歩き続けた…
『切島くんとは?
勉強会どうだった…?』
問いかけにも、答えは帰ってこない…。
次第にくるみも押し黙ってしまい、気まずさが2人を包む。
折寺駅から徒歩五分。
洋風のアパートに入ると、電気をつけようとしたくるみの手を、爆豪が止めた。
『爆豪…くん…』
「くるみ……」
やっとあった顔は、何とも言えない落ち着いた表情で、
くるみはそんな爆豪を見て、胸元を抑えた。
「くるみ。
お前…轟と番になれ」