第20章 I am not so bad
ただ甘いだけの日々は、呆気なく過ぎていく。
『んっ…ばくご…くん…』
「あ?」
『お勉強…しようって言ったのに…』
くるみは組み倒された床の上で、上目遣いに爆豪を見つめた。
「テメェがンな匂いさせてんのがいけねぇんだろ」
爆豪はガリっと首輪に噛み付いた。
「外せ、これ…」
『うん…』
爆豪はくるみを抱く時必ず首輪を外させる。
最初に噛んだ噛み跡はもうすっかり完治してしまって…
こうして歯を立てるのも、跡を残すだけの擬似行為でしかない。
『昨日もこうなったもん…
明日はスタバで勉強しようね?』
くるみはどこか不機嫌そうに制服を脱がされるが、
爆豪はその手を止め、くるみの顔を覗き込んだ。
「嫌なのかよ」
『嫌なわけないよ?』
くるみは爆豪の首の後ろに腕を絡ませると、キュッと自分の方へ引き寄せた。
『だって…爆豪くんが夢中になってくれてるの、うれしいもん』
くるみは時折、知らない人のような顔をする。
いたずらっぽい、妖艶な仕草…
いつもとのギャップに目眩がしそうになって、
そうなったら、もう止まらない。止められない
「くるみ…!」
『爆豪くん…♡』
完全に予定外だった。
こんなに好きになる予定じゃなかった…。
けれど、ハマった沼は深くて、底が見えねぇ
気がついた時には、とっくに遅かった…
こいつが欲しくて…欲しくて欲しくて堪らねぇ
爆豪がベッドに背を預け座り、
その上へとゆっくり腰を落とさせる。
この密着感が愛しい
小せぇ頭を後から掴んで、熱く口づけを交わす…
下から突き上げると、その度にたわわの胸が揺れた。
『ぁっ…ばくご…♡くん♡…コンコンって…やだぁ…』
「くるみ…舌出せ」
『んんぅ♡ん♡ぁあ♡』
くるみはいつも泣きそうな声をあげながら、爆豪にしがみつく。
そして、果てる時はいつも
爆豪は、必ず首筋に噛み付き、くるみの子宮に独占欲を吐きだした。