第15章 I am destiny
大きく開けた口が、首裏を求めて長い髪をかき分ける。
歯に触れた皮に、轟は顔をしかめた。
「これ…邪魔だ…噛めねぇ」
轟は、首を守る皮首輪に何度も何度も噛み付いた。
だが、丈夫な皮首輪は、歯跡をつけるだけで、一向に噛み切れない。
その間も何度も犯され続ける膣内に、くるみは喘ぎながら泣き続けた。
『とど…ろ…きくん…やだ、やめてよ…!
やめて…!運命なんか、ちがう…ちがうからぁ!』
「違わねぇ…噛ませろ…!く…っァ…!」
『や…うそ…』
陰茎が中で大きさを格段に増し、腹に圧迫感が篭る。
射精まえの肉棒のうねりにくるみは脚をばたつかせた。
『やっ!ダメ…!中で出さないで…!』
「…無理だ、噛めねぇなら…先に…」
ボタボタと床に血がこぼれる。
無意味な噛み跡がいくつも肩に残り、血を流した
くるみの指先が爆豪のネクタイに触れ、爪先で引き寄せぎゅうっと握りしめる。
『いやぁ!!!妊娠したくない…!爆豪くん…!
爆豪くん…たすけて…!』
番いになれば、ヒート中のオメガの妊娠率は100パーセントであるが、番いにならずとも、その率は50パーセントと十分に高い。
轟はそれを知っていて、中に出す選択をした。
ドクっ…ドクンドクン…
そんな音を立てながら、熱い滾りがくるみの奥底に注ぎ込まれる