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【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第13章 I am a egg




『ごめんね……立ち聞きしちゃって…
というか…みんながヒーロー殺しを倒したんだね』

「このことは…」
『うん、わかってる…内緒、だよね。』

くるみは口元に人差し指でバッテンを作ると、言わないよ、とジェスチャーをした。

『なら…あのヴィランも見たの?
あの…脳みそが剥き出しの…』


「脳無のことだね…」

『のーむ?』

「ヴィラン連合が作ってる人造人間みたいなもんだよ…
複数の個性を有してる…意思はないけど…死柄木弔の言うことは聞くんだ…」

『死柄木…弔…』

「うん…ヴィラン連合の、リーダーみたいな…ほら、ニュースにも前出てたけどこう…」

「体にいくつも手のようなものを貼り付けている気味の悪い男だよ」
飯田の説明に、くるみは怖くなったのか、深く俯く。

『あのUSJのとき、あの人と戦ったんだ…』

「いや、直接戦ったのは、相澤先生とオールマイトだよ…
僕たちは各フィールドに飛ばされたって言うか、ワープさせられて…
僕は水難ゾーン」
「俺は土砂災害ゾーンだ」
「僕は救援要請に行っていた」


『ゾーン?』

「水難事故、土砂災害、火災、暴風、さまざまな事故や災害を想定して作られた演習場だ」

「そこの各ポイントに、それぞれに見合った個性のヴァランが待機してたんだ…」

『みんなを殺すために…?』

「ちがう……
オールマイトを、殺すために。」

「彼らは、あの日オールマイトがあの演習場に来ることも、演習場内の構造も…何もかもわかっていたんだ…


それってつまり……学校側の情報が全部、ヴィラン側にバレていたってことなんだけど…」


『だから、学内のセキリュティが強化されたんだね…』


「うん……ごめんね、こんなこと…」

『ううん、話してくれて…ありがとう
絶対誰にも言わないから』

一人づつと目を合わせながらくるみは柔らかに微笑んだ。
もちろん俺とも目を合わせて…。

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