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【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第11章 I am a liar



「いや…その、爆豪がさ…くるみちゃんの話…最近するから…さ、あやしーなー思って…」

「そうそう、今日とか一日中ソワソワしてたし」

「んで、オイラ見ちゃったんだよ…
こないだ、あの女子と仲良さそうに歩いてるところ」


「…かっちゃんの尾行してたんだ」

下世話な命知らずトリオにため息が出たけれど、僕も同じことをしようとしていた身だから何も言えない。


結局、轟くんと僕は、3人がと一緒に
2人が見える垣根の間から覗き見する羽目になった。


2人は、ノートと教科書を広げて向かい合わせに座っている。
かっちゃんが基本中腰になって縫井さんのノートを覗き込み
説明しているみたいだ。


「なー轟も、くるみちゃんと仲良いんだろ?」

上鳴くんが轟くんに問いかけ、僕だけがピリッとしてしまう。

「えーそうなんだ!」
と芦戸さんが驚いた様子で轟くんを見上げると
轟くんは「そうだな」とだけ返事をした。


「轟もアルファなんだろ?
くるみちゃん、アルファ目的で爆豪のこと好きなのかと思ってたけど…
轟じゃだめなん?轟のがイケメンじゃね?」

次々放り込まれる爆弾に、僕はただアワアワと口元を抑えることしか出来ないでいる。

かたづを飲んで、轟くんの表情を見つめるけれど、特に変わった様子もなくて

ただ一心にファミレス内の2人を見つめるだけで、
返事らしい返事はしなかった。

僕も視線を轟くんから2人に移す

かっちゃんは、縫井さんの頭を丸めたノートで軽く叩いたりしていたけれど、



問題がわからないのか、悩んでいる縫井さんを見つめて、
フッと優しく笑ったりしていた。

縫井さんが、嬉しそうにかっちゃんに話しかけている。
多分問題が解けたのだろう…。


かっちゃんの唇が「よろこびすぎだ、バーカ」って動いたけれど


その表情は…




その表情は……



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