第4章 Loving you is Killing me. 後編
それからどのくらいの時間、バニーの嗚咽を聞いてただろう。
泣きじゃくるバニーがそこに居るのに、抱き締めてもやれない自分への嫌悪感が爆発しそうになった頃、漸くバニーの動く気配を感じた。
「………帰ります。
あの……虎徹さん?」
オレは返事をしてやらない。
「虎徹さん……
僕を恨んで。
ずっとずっと…憎んで下さい。
そうすれば僕は貴方に忘れられずに済む。
貴方の中から僕という存在が消えてしまうくらいなら
憎まれて恨まれ続ける方が余程幸せですから……」
そしてバニーは眠ったフリを続ける俺の髪をもう一度柔らかく撫でて
「さよなら……虎徹さん。」
静かにロフトを降りて行った。