第4章 Loving you is Killing me. 後編
バニーの舌がまたオレの口ン中を這い回る。
最初のキスとはワケが違うだろ……コレ。
なんつーのかな……
オレはもうカタストロフィーすら感じまってた。
「……ン…」
鬱陶し気に顔を反らしたオレに気付いたバニーが
「虎徹さん……?」
なんて不安そうに呼び掛ける。
「ド変態だな……お前。」
「……え?」
「ゲロ吐いたオッサンの口ン中舐めるとか……
ド変態だろ、ソレ。
シュテルンビルトで抱かれたい男NO.1のBBJがド変態って……
お前のファンの娘たち、泣いちまうぜ?」
バニーを怒らせてーのかな……オレは。
いや、違うな。
オレみてーな男があのBBJに愛されるワケがねーんだって、自分を蔑みたいんだ。
ホラ……怒れよ、バニー。
スーパーヒーローBBJを変態呼ばわりするオレをさ……突き放しちまえよ。
だけどバニーは、両手でグイグイとオレの顔を撫で回しながら
「ホント……
虎徹さんって、どうしてそんなに可愛いんですか?
ああ……堪らないな。」
不敵に口角を上げる。
……………オカシくねーか、コレ?
バニーの思考回路が理解出来ねえ。
オレを見下ろしている相も変わらず端正なバニーの顔を、オレもじっと見つめた。