第4章 Loving you is Killing me. 後編
オレのベルトを外し、股間のジッパーを下ろす。
決して乱暴じゃなく、淡々として迷いのないバニーの動作が逆に恐怖を煽った。
オレだってお前相手に能力なんか使いたくねえよ。
けど……これからバニーに何をされるんだって思ったら……
今は正直、バニーが怖い。
そんな恐怖に突き動かされ、オレが渾身の力を振り絞って全身を大きく弾ませると、不意を突かれたバニーの身体がグラリと揺らぐ。
その隙にとにかくバニーの下から逃れようと身体を反転させ俯せになった時……
「………グゥッ!」
バニーの左手がオレの項を掴む。
ドンッ…と上から抑え込まれ、ギリギリと締め付けられれば当然息が詰まった。
「バニ……苦しッ……」
「華奢な首ですね。
僕が本気で力を込めれば折れてしまいそうだ。」
今のこれは本気じゃねーって言うのかよ。
それとも……本気を出させるなって、オレを脅してンのか?
「……………ッッ!」
突然、下半身が外気に晒されヒヤリとする。
バニーが右手でオレのパンツを掴んで腰を持ち上げ、そしてそのままアンダーウエアごとズリ下ろしたんだ。
「………このまま、じっとしてて。」
「ヤダ……嫌だ。
な……嘘だろ、バニー?
こんなの……無理ッ…」
「暴れれば苦痛が増すだけですよ。
出来るだけ、貴方を傷つけたくない……」
バニーの言う事を受け入れたワケじゃねえ。
それでもバニーに向かって尻を突き出すようにして立てた膝がガクガクと震えちまって、オレは動けなかった。