第4章 Loving you is Killing me. 後編
「逃げて下さい、虎徹さん。」
「………は?」
「逃げるなら今の内ですよ。
もう僕は………
自分自身を抑えられませんから。」
バニーの手がオレのベルトを外しに掛かり、カチャカチャと鳴る金属音にオレの額には脂汗が浮かんだ。
「……ろ……止めろ……バニー……
こんなの……イヤ、だ……」
「だから僕は逃げろと言っています。
嫌なら逃げればいい。
ハンドレットパワーを使えば、簡単に逃げられるでしょう?」
「……んなのッッ…
お前も能力を使えば一緒じゃねえかッ!」
「僕は使いませんよ。
能力を使って貴方を抱いたら……
それは只のレイプじゃないですか。」
「バニ……?」
「そう、虎徹さん。
貴方は簡単に逃げられるんです。
貴方の逃げ道はちゃんと作ってありますから。
それでも逃げないのなら………
僕が貴方を抱いたとしても、
合意だという結果で構いませんよね?」