第3章 Sweet Darlin’=Little Honey
「……イワンくんッ?」
僕はもう衝動的にドアベルを押しちゃってて、出て来てくれたキースさんはこっちがビックリするくらい驚いた顔をしてた。
「突然すみません。
……あの…お邪魔しても……?」
「ああ、勿論だとも!
さあ、入ってくれたまえ!」
それでも快く迎え入れてくれるキースさんはやっぱり紳士的だ。
「昨夜は…本当にゴメンなさい。」
昨夜と同じ状況だ。
2人でリビングのソファーに腰掛けて……
でも、キースさんは僕との距離を詰めては来ない。
「いいんだ、イワンくん。
君が謝る必要はないんだよ。
きっと私が君を怖がらせてしまったんだね、そう、きっと。」
「違うんですッ……キースさん!
実は、僕………」
「大丈夫だ。
イワンくんは無理をしなくてもいい。
私は君を苦しめたくはないんだ。」
「違ッッ……」
気が付いたら僕は、キースさんの右手を掴んで自分の股間に押し付けてた。
「………イワンくん?」
「僕……小さくて…
ココが………小さくって……
キースさんに嫌われちゃうんじゃないかって……
怖かったんです。
でも……バーナビーさんに……ッッ!」
瞬間、キースさんの右手がカーゴの上から僕のモノをギュッと握り、僕が身体を弾ませてキースさんを見つめれば……
何故かその瞳は燃えるように熱くなっていて……
「君は……
ココをバーナビーくんに見せたのかい?」
「エッ……いえ…見せたというか……
シャワールームで一緒になって……
ンンッッ!」
更に強く握られて僕が全身を強張らせると、キースさんは昨夜と同じようにジリッと身体を寄せて来る。
そして………僕の耳元で低く甘い声が響いた。
「それは妬けてしまうね。
そう、ジェラシーだよ……イワン。
君は私だけのモノでなくてはならないのに。」