第3章 Sweet Darlin’=Little Honey
「だから……ね、折紙先輩。
大きい小さいなんて関係ないんですよ。
スカイハイさんにとって、
貴方が貴方であればそれだけで、きっと。」
「本当……でござる…か?」
「ええ、もちろん。
そうですね、例えば僕なら………
虎徹さんにコレが付いていなくったって構わない。
虎徹さんが虎徹さんであるなら、
それがどんな姿だって愛しくて堪らないんですよ。」
バーナビーさんの言葉に胸がキュウウン…って締め付けられる。
僕だってそうだ。
キースさんがキースさんであるなら、僕はそれだけで……
「あのッッ……バーナビーさんッ……」
「はい?」
僕は両腕を突っ張ってバーナビーさんの身体を押し距離を取ってから、震える声で、でもハッキリと言った。
「僕……行かなくちゃ……」
するとバーナビーさんはとても嬉しそうにニッコリと笑う。
「はい、行ってあげて下さい。
きっとスカイハイさんは待ってますよ。」
「かたじけないでござるッ!」
ドレッシングルームで慌てて服を着て飛び出す。
シャワールーム前に居たタイガーさんが
「エッ……折紙?
アレ…お前なんで居んの?」
なんてオロオロしてたけど、僕はそれどころじゃなくて……
唯、愛しい人に会いたい……それだけの想いで全力疾走していたんだ。