第3章 Sweet Darlin’=Little Honey
「ど…どうしたんですかッ…折紙先輩!?」
その涙すら優しく拭ってくれるバーナビーさんは本当にカッコ良くて……
「………羨ましい…です。」
「羨ましい?」
「そんなに愛されてるタイガーさんが羨ましくて、
こんなにカッコイイバーナビーさんも羨ましい。
僕も……もっとカッコ良くなって、大人になって………
もっともっと…愛されたい……」
………バーナビーさん相手に何を言ってるんだろう、僕は。
でもどうしても涙が止まらなくって、遂には俯いてヒクヒクとしゃくり上げ始めてしまったけれど
「………スカイハイさん、ですか?」
バーナビーさんの柔らかい問い掛けにビックリして顔を上げる。
「ど…して……?」
「フフ……分かりますよ。
普段から折紙先輩とスカイハイさんを見ていれば。
昨夜、何かあったんですか?」
昨夜……その言葉に僕の顔はボッと熱を持った。
余っ程僕の顔が赤かったのかな?
それだけでバーナビーさんは色々と悟ってくれたみたいだ。
「スカイハイさんに……何かされた?」
僕はブンブンと首を振る。
「キースさんは、僕を求めてくれたのに……
僕……逃げちゃったんです。
………怖くて…」
「怖い?
スカイハイさんがですか?」
「んんッ……違う!
キースさんが怖かったんじゃなくて……
キースさんに嫌われちゃうのが……怖い。」
グジグジと泣きながら話す僕の背中をバーナビーさんが優しく摩り続けてくれて、その大きな手の心地好さに僕は自然と本音を語っちゃってた。