第3章 Sweet Darlin’=Little Honey
その後はスグに抱き締め合って、荒れた呼吸を宥めるようにお互いの背中を摩り、その間に何度も唇を重ねるタイガーさんとバーナビーさん。
………なんて素敵なんだろう。
タイガーさんとバーナビーさんが羨ましくて堪らないよ。
どうしたら………最愛の人にこんなに愛してもらう事が出来るのかな。
僕がそんな事を思っている間に、タイガーさんは落ち着いて冷静になっちゃったみたいだ。
「オ…オレ、先に出てるからさッ……
バニーはゆっくりシャワー浴びて来いよ。」
と、そそくさとシャワールームを出て行こうとする。
「慌てなくてもいいじゃないですか、虎徹さん。
僕が貴方の全身を洗ってあげますよ。
いつもみたいに。」
「いやッ……ホント、そーゆーのいいから……バニーちゃん。
………じゃ、お先に!」
真っ赤に染まった顔を隠すように反らして出て行くタイガーさんの背中を、呆気に取られた様子で見送ったバーナビーさんは突然クスクスと笑った。
「今更照れなくてもいいのに。
本当にあの人は……
なんて可愛い……」
その笑顔は抑えきれないとばかりに幸福感が溢れていて、眩し過ぎるくらい綺麗で……
僕はもう耐えられなくなって、ドロンと擬態を解いてしまった。