第22章 貴方が僕にくれたもの
3年目のバースデーは、僕にとって生涯忘れられない日になりました。
貴方を初めて抱いたあの夜。
愛する人と繋がる悦びと幸福を教えてくれた。
それは貴方と出会っていなければ一生知る事の出来ない感情だった。
僕は自分の欲望が抑えきれず無我夢中で貴方を穿ったけれど、貴方は涙を滲ませて……
それでも笑って僕を受け容れてくれましたね。
「バニー」「バニー」って掠れた声で僕の名前を呼びながら。
きっと苦しかったでしょう?
だって僕のペニスは規格外ですからね。
最初にエレクトした僕のペニスを見た貴方の表情……
今も忘れられません。
ふふ……凄く可愛かったな。
4年目からも毎年貴方は僕のバースデーを祝ってくれた。
貴方の部屋だったり、僕の部屋だったり、場所は違っても必ず貴方が作ってくれたパウンドケーキとチャーハンがありましたよね。
パウンドケーキに刺すキャンドルの数がどんどん増えていって、そのせいで毎年大きくなっていくパウンドケーキを食べ切るのが大変でしたよ。
でもね、貴方が僕の為だけに作ってくれたものを残すなんて考えられなかったな。
夜は勿論、いつも以上に愛し合いましたね。
バースデーの日だけは頑張ってくれたのもちゃんと分かってましたよ。
「顎が外れそ……」なんて文句を言いながらしてくれたフェラチオ。
その日だけは必ず飲んでくれた。
それからいつもは嫌がる騎乗位も解禁でしたよね。
僕がじっと見上げるから恥ずかしいんだって言ってましたけど、僕の上で厭らしく身体を捩る貴方から目を反らせる訳ないでしょう?
そんな貴方が心から愛おしくて堪らなかった。