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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第2章 アイシテイルカラナカセタイ


「飲ませた薬も確認したが、後遺症とかは心配ねえヤツだった。
 ただ……アッチの方の効き目はかなり強力らしいぜ。
 薬が抜けるまでは……その、なんだ……
 ナニ…が止まらねえって……」

「ナニ……って何だよ!?」

顔を赤らめたバイソンが遠慮がちにオレの股間を指さす。

………………ハアァッッ!?

只でさえ絶倫のバニーがそんなコトになっちまったらマジでヤバイんじゃねーの?

いや、エロい話じゃなくてさ……

貧血とかそーゆー……何か身体に支障を来すんじゃねーかって思うと心配でじっとしていられねえ。


そうこうしている内に、バニーはカウンターに突っ伏しちまってる。

そのバニーの背中を擦りながら、彼女は薄く微笑んでどこかへ電話していた。

きっとまた父親の息が掛かった手下を呼んで、バニーをこのホテルの部屋に運んじまおうって策だろう。

……………そんなコト、させて堪るかよ。

気が付けばオレはアイパッチを着けて、勢い良く立ち上がっていた。
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