第21章 背徳のシナリオ ~後編~
前後左右に大きく腰をグラインドさせて、僕のペニスがさんの中を掻き回す。
奥を突き上げる度にさっき舐め回してた緩んだバストがユサユサと揺れて、そのグロテスクな様に僕は小さく舌打ちした。
こんなモノ、只の脂肪の塊だ。
普通であれば興奮するんでしょうね、健全な男であれば。
でも僕には高揚感なんて訪れない。
それでも早く済ませてしまいたいと、僕は夢中で腰を振る。
「んぅッ……アアッ…
苦し………ハア… アッッ…」
僕の狙い通り、さんの声はどんどん激しさを増していた。
その中で何度も「苦しい」というフレーズが出て来る。
当然ですね。
自分で言うのも烏滸がましいですが、こんなに大きなペニスを受け入れたのは初めてなんでしょう?
ああ……そろそろかな?
酔って眠ってしまった虎徹さんが覚醒する時間。
貴女は知らないでしょうけど、僕はそこまで虎徹さんを理解しているんだ。
ねえ、さん……気付いていますか?
ベッドルームのドア………半分開いているんですよ?
さて……rushといきましょうか。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッーーーーッッ……」
さんが断末魔の悲鳴にも似た嬌声を上げた瞬間、僕はリビングから漏れてくる光を遮る影に気が付いた。