第21章 背徳のシナリオ ~後編~
さっさと終わらせてしまいたいけれど、コレ……もう暫く続けないといけないな。
だって僕は………まだ全く勃起していない。
仕方なく空いてる右手をアンダーウエアの中に突っ込んでペニスを扱く。
勿論さんにはバレないように。
女性のヴァギナを舐め回している癖に、自力でエレクトさせなきゃいけないなんて……
はあ、本当に面倒臭い。
これが虎徹さんだったら……
シャワールームやトランスポーターであのストイックなボディを目にしただけで簡単にエレクトしてしまうのに。
虎徹さんに「バニー」って呼ばれただけで……
頭をクシャッと撫でられただけで……僕は……
そんな些細な事を想像すればホラ……
僕のペニスは直ぐに雄々しく勃ち上がった。
これならイケそうだな。
「ね、さん。
僕もう我慢出来ません。
………いいですよね?」
「ぅ……んん。」
トロトロに蕩けた表情で首を横に振るさん。
貴女ね……ソレ、肯定でしかありませんよ。
「挿入れます。」
アンダーウエアを擦り下げ上体を起こした僕は、さんの膝を掴んで目一杯に開脚させてから一切の躊躇無く挿入する。
焦らしたりとか煽ったりとか……そんなserviceは必要無い。
だって僕の目的は………
「ア゛ーーーッッ……」
そう、ソレですよ。
さあ……もっともっと大声で、下品な嬌声を上げて下さい。