第20章 kiss the glasses 後編
「ね……さん。
もういい…かな?」
「ふぇ……え……???」
ああ、もう何が何だか分からないって顔をしてますね。
さんが30年以上守り続けた純潔を託して貰える僕は……
本当に幸せ者です。
「大丈夫だから……
優しくしますから、心配しないで……。
全部、僕に委ねて……」
「ん゛ーーッッ!!」
…………挿入らない、指が!
僕の中指1本すらが挿入らない!!
落ち着け、バーナビー・ブルックスJr.
とにかくさんに苦痛を与える事だけは避けなければ。
さんのソコは湿ってはいるけど濡れると言うには程遠い。
無理は厳禁だ。
「ローション、使いましょう。」
ベッドサイドのキャビネットから常備してあるローションを取り出す。
これは過去のセックスの中で一種のプレイとして使用していた物だけど、まさかこんな風に使う時が来るなんて。
それをトロトロとさんのヴァギナに垂らし、僕は再びの挿入を試みる……
指の。
ゆっくりと解すように入口を擽り、時間を掛けて中指を沈めていった。
………キツイな。
さんの中は指の侵入を拒むようにキュンキュンと収縮し続けている。
「んうッ……うーーー…」
「さん……痛いですか?
ツライ?」
「だッ…じょ…ぶ…デス。
平気………」
嘘つき。
そんなに悲痛な顔をして、ポロポロ涙を零してるクセに。
僕を気遣ってるのが有り有りと伝わってきますよ。
そういう所は、確りとした大人の女性なんだから。