第20章 kiss the glasses 後編
さんの下着を丁寧に取り払った後………
僕は絶句した。
バストはAカップ……も怪しいくらい。
ウエストのくびれもヒップの張りも無ければ、アンダーヘアもかなり薄くて、まるでローティーンの少女のようだ。
いや、オリエンタル出身の人は年齢より若く見えるのが特徴だとは知っていますけど、それにしてもここまでとは……。
少しでも乱暴に扱ったら直ぐに折れてしまいそうな身体。
これから僕とセックスに勤しむには幼過ぎる身体。
なのにどうして…………
僕はこんなに興奮しているんだろう!?
両腕をクロスして顔を隠し、僕の下で小さく震えるさんに声を掛ける。
「さん……大丈夫ですか?」
「恥ずかしくて……死んじゃいそう…デス。」
「はは……
やっぱり貴女は可愛いな。」
さんの両手首を左手だけで絡め取り、頭上でシーツに沈めてから顔中にキスを注いだ。
僕のリップ音が響く度、さんの鼓動が速くなっていくのが分かる。
これまでの僕だったら、もっと言葉で煽って……
もっともっと焦らして……
女性の方から僕を強請るように仕向けるのだけど……
さんが相手ではそれは不可能だ。
いや、さんが経験不足だから…とかじゃなくて、もう僕自身が我慢出来ないから。