第20章 kiss the glasses 後編
重なり合う唇。
さんとの甘いキス。
そこでふと思い付いた事を僕は聞いてみた。
「ね、もしかしてキスも僕が初めて?」
「違いますッ!」
………そーなんだ。
キスなんて挨拶みたいな物だけど……ちょっと妬けるな。
「初めては誰としたんですか?」
「………エレメンタリースクールの時に
隣の席だった男の子と………」
「……………………。」
もう、貴女は何て可愛いんですか。
どこまで僕を夢中にさせたら気が済むの?
「じゃあ………こういうのは僕が初めてですよね。」
「んッッ!」
舌でさんの唇を抉じ開けて、その中を無遠慮に犯す。
「ふあ……あ………」
僕にされるがままで蕩けていくさんの表情は堪らなく唆るな。
そのままさんの背中に手を回し、ワンピースのファスナーをゆっくりと下ろすと
「ダメッ……」
さんは僕の胸を両手で押し返した。
「ダメ……ですか?」
「いえ……あの………
照明………明るいままなのは……」
ああ、そういう事ですか。
「明るいのはイヤ?」
「だって……恥ずかしい……」
グッと俯いてしまうさんが愛らしくて……
でも、そこは僕も譲れないです。