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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第20章 kiss the glasses 後編


まあ当然オフィスで出来る話でもなく、結局ランチタイムに虎徹さんと2人でカフェに入って話し合った。

僕の話を最後まで黙って聞いてくれた虎徹さんは

「あーーー……」

と、表現しようのない微妙な反応だ。


「それは流石に俺も……
 ちょっとバニーが気の毒だと思うわ。
 ちゃんが悪いワケじゃねーんだけどよ……
 でもな……普通なァ……」

「僕、何か間違ってたでしょうか?」

「うーん……
 バニーは間違ってねえよ。
 唯さ……」

「唯……なんですかッ!?」

ここで虎徹さんは真剣な目で僕を見据える。

「バニーはさ……本気なのか?」

「え……?」

「バニーが今まで遊んできた女の子達と
 ちゃんを同様に考えてんじゃねーだろーな?」

「そんな事は………」

「もしそーなら俺は、許さねえ。
 バニーを絶対に許さねえ。」


穏やかな口調ではあるけれど、僕は酷く虎徹さんに叱られているような気がした。

だけど僕だって、生半可な気持ちじゃないんだ!

さんは、僕が生まれて初めて『欲しい』と思えた人なんだから!

「今まで僕を好きになってくれた女性は星の数ほど居ますが、
 さんは僕が初めて好きになった唯一人なんです。
 もしさんを泣かせてしまうような事があれば
 僕は虎徹さんに殺されたって構いません。」

滔々と、でも真摯に語る僕を見た虎徹さんの表情がくしゃっと緩む。


そして………

「よーしッ!
 バニーちゃんの気持ちはしっかり受け止めた!
 後は大船に乗ったつもりでオジサンに任せとけッ!」

正直……かなり不安………

それでも自分自身どうすれば良いかなんて全く思い付く筈もなく………

僕は虎徹さんに任せてみる事にしたんだ。
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