第19章 Just LOVE 後編
そして翌朝。
激しく愛され過ぎて動けない俺の代わりに、バニーが作ってくれたブランチを食べている時……
「ねえ、虎徹さん。
結婚式はどうします?」
「ヘッ……やるの?」
「当たり前じゃないですか!
一生に一度の大切な儀式なんですよ!」
「いや……俺は2回目だし……」
「僕は初めてなんです!
貴方が恥ずかしがるのは分かってましたけど
コレだけは譲りませんからね!」
「あー……うん…
もうバニーに任せるよ……
けど……出来るだけ地味にな。」
もうコレは覚悟を決めなきゃいけねーよな。
俺が恥ずかしいから…なんて理由でバニーの晴れ姿を潰しちまうワケにもいかねーし。
満足気に微笑んで頷くバニーを見ながら、俺はちょっとだけ頑張ってみようと思った。
なのに………
なのにだよッ?
ある小春日和の良く晴れた秋の日。
俺とバニーの結婚式当日………
なんで教会までの沿道を人が詰め尽くしてんの!?