第2章 アイシテイルカラナカセタイ
「オレもなんだよッ!
オレもバニーが可愛くて可愛くて堪んねーんだ!
なのにオレばっかりが啼かされてさ……
オレだってバニーを…こう…メチャクチャに可愛がってやりてーんだよ!」
「……なあ、俺の親友がどこか遠くにイッちゃった気がすんだけど。」
無表情で呟くバイソンはまあ、放っておいて……
「啼かされるとか…啼かせたいとか……
そんなに重要なのかしら?
だって、ハンサムに抱かれるとタイガーも気持ちイイんでしょ?」
「そりゃ、勿論!」
「そーよねー……
ハンサムってアッチも強そうだし♥」
「オオッ……強いなんてもんじゃねーよ!
デカくて長持ち!
テクニシャンだし、ピロートークは溶けちまいそうに甘えし……
回数もハンパなくてよ……」
「アラアラ♥」
「なあ……俺の親友は……」
バイソンの目が益々遠くを見つめてる。
「じゃあ、何が問題なの?」
「……は?」
オレはケロッと言うファイヤーエンブレムに拍子抜けしちまった。
「ヘンなプライドは捨てちゃいなさい、タイガー。
今は若いハンサムの好きなようにさせてあげるのが
大人の余裕ってモンじゃないのかしら?
そうすればそのうちに、ハンサムも貴方に甘えたくなるハズよ。」
「ファイヤー……」
何故かオレだけじゃなくバイソンまでが崇め奉るような視線を向けると、ファイヤーエンブレムは人差し指を立てて小首を傾げたいつものポーズでニッコリと笑った。