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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第19章 Just LOVE 後編


「ンッ……ゥウ…」

虎徹さんが苦し気に身体を捩ってもお構いなしだ。

それでも虎徹さんがドンドンと僕の胸を叩くから、仕方なく解放する。


「はああー……
 だからいつも言ってンだろォ?
 いつでもどこでも盛ンじゃねーよ!」

「盛ってるんじゃありません!
 今のコレは、ハッキリ言って虎徹さんのせいですからね!」

「はァ?
 何で俺のせい?」

「貴方が……可愛過ぎるのがいけないッ!」

そして再びディープキス!

直ぐにでも虎徹さんを全裸に剥いて愛し合いたかったけれど、僕はここでも何とか耐え抜いた。

だって僕にはしなくちゃいけない事がある。


蕩けた表情で呼吸を荒げる虎徹さんをそっと手放し、僕はライダースジャケットの胸ポケットに入っている物を取り出す。

そしてそれを虎徹さんの目の前で広げた。

「貴方は僕と一緒に居ると、時々不安そうな目をしますよね?
 僕にはそれがとっても不安なんです。
 貴方をそうさせているのが自分だと思うと苦しくて…。
 ねえ、虎徹さん。
 僕の想いを疑わないで。
 僕を信じて。
 これはその為の……僕なりの決心です。」


そう、それはマリッジライセンス。

後は虎徹さんのサインを入れるだけだ。


「虎徹さん………
 僕と結婚して下さい。」
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