第19章 Just LOVE 後編
「本当に好きな人って何ですかッ!
幸せになって欲しいって、何を言ってるんですかッ!
僕の本当に好きな人は貴方で、
僕の幸せは貴方と一緒に居る事なのにッ!」
いきなり激昂した僕に、虎徹さんの表情は苦し気に歪む。
「だってそれは今だけかもしんないだろ?
今はバニーの傍に居るのが俺だけだから。
この先にもっと違う出会いがあるかも………」
…………まだ言いますか?
「言葉だけでは伝わらないみたいですね。
………じゃあ身体で分からせてあげますよ。」
虎徹さんの手首を乱暴に掴み、リビングの窓際まで引き摺るようにして連れて行く。
そこは足元から天井までの全面ガラスだ。
タワーマンションの上階から見下ろすゴールドステージの夜景が視界一杯に拡がっている。
そのガラスに虎徹さんの両手を付かせると、僕は背後から彼の腰を羽交い締めにした。
「バニー……?」
不安に震える声。
それでも僕は一欠片の躊躇もなく、虎徹さんのベルトを外し始める。
「オイッ……
止めろ!」
身体を捩る虎徹さん。
でも僕の方が背も高いし力も強いんだ。
簡単に逃げられるなんて思わないで下さいね。
虎徹さんは何度も制止の言葉を叫んだけれど、ベルトを外されパンツとアンダーウエアを一緒に下げられ……
彼のペニスはもう僕の掌に包まれていた。