第2章 アイシテイルカラナカセタイ
「そーゆー話はさ……
ホラッ…俺以外に適任なヤツが居るだろッ?」
「お前以外に……?」
オレとバイソンは同時にトレーニングルーム内をキョロキョロと見廻してみる。
ブルーローズとドラゴンキッドは女だし……
いや…女以前にアイツらは未成年だから、こんな話聞かせられるワケがねえ。
折紙は………無理だよな。
オッ……じゃあ男で大人のスカイハイなら………
うん、折紙以上に役に立たねー気がするわ。
「はああああッーーー…」
今度はオレだけじゃなく、バイソンも一緒に大きな溜め息を吐いた。
「なぁに2人してシケた顔してんのよォ。」
その時、トレーニングルームに入って来たのは………
「ファイヤーァァァァーーー!」
オレとバイソンはまるで救世主に縋り付くように、ファイヤーエンブレムに抱き付いたんだ。