第2章 アイシテイルカラナカセタイ
「はああああッーーー…」
ジャスティスタワーにあるトレーニングルームで大きな溜め息を吐くオレ。
そんなオレを見て、ロックバイソンが声を掛けて来た。
「オッ…どーした、虎徹。
辛気クセー面しやがって。」
「……ウルセー。」
なんて答えつつも、オレはふと思う。
親友のバイソンになら相談してみてもイイかなー…なんて。
これまでもお互いに色々語り合って来たしさ……
まァ、いつも飲みながらなんだけど。
「あのよー……バイソン。
オレと……バニーの事なんだけど……」
「何だ?
またケンカでもしたのか?」
面白そうにニヤニヤしてるバイソン。
ちげーし。
逆だし。
オレがバニーに愛され過ぎて困ってんだよ。
けど、そんなダイレクトに言うのもナンだしなー。
オレは言葉を選びつつバイソンに語る。
「いや、そーじゃなくてよ……
バニーとの…その……夜の生活…っつーか……」
途端、バイソンの顔が沸騰したみたいに赤くなりブンブンと首を振った。
「待て待て待てッッ!
お前とバーナビーがそーゆー関係だってのは薄々勘付いてたし、
それをどーこー言うつもりもねーけどよ。
そんなディープな話は俺には無理だぞッ!
いや、マジでッ!」
……だよなー。
バイソンってこんな牛みたいなナリしてて、ガッツリ男クセー奴だけどさ……
意外とそっち方面はウブなんだよな。