第18章 Tintarella di luna 後編
「え……アレ…?
ユーリ…さん?」
目前に迫る私の歪んだ顔に、ワイルドタイガーは酷く動揺を見せる。
「Mr.鏑木。
見ないで下さい……
どうか……」
「は?……何?
何がどーなって……
アレ?
ココ……俺んち?
……って、何で俺……素っ裸なの?
え……え……ユーリさんも……
…………ッッ!」
この突飛な状況を把握しようと上体を起こし激しく視線を巡らせていたワイルドタイガーの目が、漸く背後から私の脇腹を抱え乱暴に腰を振るBBJの姿を捉えたようだ。
「虎徹ッ……さん…」
思いも寄らず最初にリアクションをしたのはBBJの方。
それでも私を突き上げる動作は止まらない。
「……………何やってンだよ?」
「ンンッ………」
「なあ……バニー?」
「ごめッ…なさ……ンッッ!」
「何やってンだって聞いてンだよッ!?
バニィィーーーッッ!」
あからさまに嫉妬を孕んだワイルドタイガーの叫換。
その激しい嫉妬はどちらに向けられているのか?
私か……それともBBJか?
どちらに対してでも構わない。
何故なら私は、もう『どちらも』受け入れたのだから……。
「くッ……アアッッ!」
そう考えたら己の身体は驚く程にアッサリと絶頂を迎えた。
触れてもいないペニスから小刻みに何度も精液が噴き出す。
その理由は未だ私はBBJに揺さ振られているからだ。
「バー…ナビーさん……
私はッ…もう……
止めて……」
「ダメッ……止められないッッ!
僕も直ぐですからッ……
だから管理官ッ……
クゥッッ!!」
そう言い終わらない内に私の腹の底が熱くなる。
BBJの吐き出したモノに自身の内部を侵されながら、それでも私は圧倒的な充足感に満ち溢れていた。