第18章 Tintarella di luna 後編
「ええ……
構いませんから……もっと、貴方のお好きに…」
「ハッ…ハアッ……でも…」
「いいんです……
私ももっと……ンッ…」
「アアッ……管理官ッッ!」
「ヒッ…ィ……!」
更に勢い良く奥を突かれ、不覚にも声を漏らす。
我ながら見苦しい様を…と思ったが、どうやらBBJはそれどころではないようだ。
私を再び『管理官』と呼んだ事を鑑みると肉欲的な刺激だけでなく、オフィシャルな立場を超えて繋がり合っているという背徳感をもエッセンスにして昂ぶっているのか?
そうであれば……お前は本当に可愛らしい男なのだな。
それにしても……つまらない単調なセックス。
だが持って生まれた極上の身体的特徴が、その拙いテクニックを十二分にカバーしている。
スーパーヒーローBBJに焦がれる女性は数え切れ無い。
BBJ自身も女を抱こうと思えば、言葉通りの選り取り見取りだ。
そんな女共が歓喜に震えるであろうこの極上の身体が、今は夢中になって私を貪っているという事実も愉快で堪ら無い。
偉そうにBBJを嘲弄しておきながら、己も下らない感情にメンタリズムされているのだと嘲笑が漏れた。
その間も私の最奥をゴツゴツと突かれる刺激に
「く…ううッ…」
口籠った声を吐き出し、弾んだ上半身がベッドをギシッ…と軋ませたその時………
私の目の前に在るワイルドタイガーの両目がパチリと開いた。