第18章 Tintarella di luna 後編
BBJの若いデザイアに推される形で、今の私はワイルドタイガーが横たわるベッドに上半身を預け、床に膝を立てて後ろから凶悪なペニスに貫かれている。
この若い男は己の主導権でこうなったと思っているだろうな。
だが、そう思わせつつ流れるような所作で誘導し、この体勢に持ち込んだのは私だ。
私の目の前には未だ酩酊しているワイルドタイガーの顔。
彼が覚醒し瞼を開いた瞬間目にするのは、BBJに突き上げられ20%の苦痛と80%の悦楽に歪んだ私の顔になる。
さあ、ワイルドタイガー……
お前が可愛がっている男に犯され、卑しく身悶える私の姿を見るがいい。
「ンッ……ふ……ン…ンクッ……」
私のそんなパラフィリアな状態に気付きもせず、BBJは私の脇腹を両手で鷲掴んで必死に腰を振っている。
男なら誰でも敬畏を払うであろう太く長いペニスが抜き差しされる度に、私のアナルにはジンジンと焼けるような痛みが走った。
しかしその痛みすらが、今は私を快楽へと押し上げている。
「んうッ……」
両手でシーツを千切れそうな程に掴んでブルブルと身体を震わせる私を
「ユーリ…さん……
大丈夫ッ…ンッ…ですか……?」
自身も悦楽に飛んでしまいそうなクセに気遣うなど……
その上質な人間性に己の穢さを更に痛感させてくれるのだな、BBJ。
ならばお前も、もっともっと汚れてみせてくれ。