第17章 three-piece LOVERS 後編
そして俺とバニーの帰国の日。
ライアンは俺達を空港まで送ってくれた。
「ありがとなー、ライアン。
結局滞在費を全部持ってもらっちゃってよ。」
「あ……?
ンなコト、礼を言われるまでもねーよ。
俺様を誰だと思ってんの?
このゴールデンライアン様が招待したんだから当然だろー。」
「僕もスゴく楽しかったです、ライアン。
本当にありがとうございました。」
ニッコリと笑うバニーにライアンは1つ息を飲んでから焦ったように喋り出す。
「あ…あのさッ、ジュニア君!
今度は俺がシュテルンビルドに遊びに行っていいか?
出来れば…近い内に……
そーだな……来月とかさッ!」
「ええ、勿論構いませんよ。
歓迎します。」
「……そっか。」
あからさまにホッとした様子を見せるライアンに俺が視線を向けると
「オッサンも………イイよな?」
と、頬を赤らめやがった。
「ああ!
楽しみにしてるぜ、重力王子。」