第16章 if...
自宅に戻りバスルームに直行。
ここ最近はトレーニングセンターのシャワーで済ませていたけれど、今日は面倒臭くなってあのまま帰って来てしまった。
久し振りに浸かるバスタブ。
温かなお湯に包まれると、ささくれて尖った心が少しだけ和らぐ気がした。
元々僕はバスタブに浸かる習慣が無かった。
でも虎徹さんと付き合うようになってからはめっきりバスタブ派だ。
「風呂に浸かるとなー、
身体の疲れが取れるだけじゃねーンだ。
気持ちも柔らかくなって、イヤなコトがあった日も
ああ、明日も頑張ろーってリセット出来るっつーかさ。」
虎徹さんは笑いながらいつもそんな事を言っていた。
正直僕には良く分からなかったけど、それでも虎徹さんと一緒に浸かるバスタブが大好きになっていた。
虎徹さんの言っていた意味が今になって理解出来る。
だけどそれ以上に1人で入るバスタブは広過ぎて…………
泣いてしまいそうだ。
「……………虎徹さん。」
このバスタブの中でだって何度も愛し合った。
僕の前に座る虎徹さんを背中から抱き締めて、たくさんキスをして………
ああ、初めて虎徹さんに口でしてもらったのもココだったな。
「………んぅ…」
固くなり始めたぺニスを右手で握り、ゆっくりと扱く。
虎徹さんの咥内は温かくて、舌は柔らかくて………
少し恥ずかしそうに上目遣いで僕を見上げる表情が堪らなく可愛くて…………
「ハッ……ア……」
《………バニー?》
え…………?
《気持ちいいか、バニー?》
…………………………ッ!