第16章 if...
「ンンンゥッ……」
激しく身を捩るブルーローズ。
でも僕の力に敵うハズがない。
唇を重ねたまま両手でブルーローズの全身を弄る。
へえ……女性の唇ってこんなに柔らかいんだ。
身体も華奢で、ちょっとでも乱暴に扱えば直ぐにでも壊れてしまいそう。
腕もウエストも驚くくらいに細い。
それなのに大きく突き出たバストは想像以上に弾力があって、でもこんなのは只の脂肪の塊だ。
考えるのはこんな事ばかり。
ブルーローズが相手では僕の下半身はピクリとも反応しない。
これが虎徹さんだったなら、今頃僕のペニスは痛い程に勃起して…………
「………ツッ!」
脇腹に小さく鋭い痛みを感じそこを見下ろして見れば、ブルーローズの指先から飛び出した氷針の先端が当たっていた。
別にこのまま突き刺されたって構わないけど、そうまでしてこの女が欲しい訳でも無い。
煩い口も黙らせたし、もう充分か。
僕は両手を肩まで上げて、苦笑を漏らしながら後退る。
「謝った方がいいですか?」
「…………………最低。」
涙声でそう呟いたブルーローズは、俯いたままトレーニングセンターを飛び出して行った。