第15章 How to A B C & ...!? 後編 C&!?
「怖い……」
再びそう呟く僕の頬を、虎徹さんがスルリと撫でた。
「うん。
見えねーから余計に怖いよな。
………見てみるか?」
後頭部でパチンと音がした瞬間、僕の視界は一気に光を取り戻す。
眩しさに目を慣らし、瞬きを繰り返しながら見下ろした僕のペニスの先端にキーリングのようなモノがぶら下がっていた。
「………コレ?」
「ココにな……」
「ンッ……」
虎徹さんの人差し指が僕のペニスをツツッ…となぞる。
「ペニスプラグが挿入ってンだ。
この辺りまで……だな。
で、コレはペニスプラグを引き抜く為の輪っか。」
「僕は……自分で抜く事も出来ない。」
「そーだな。
手ェ縛られちゃってるもんな。」
「僕はもう……
全てを虎徹さんに支配されてしまったみたいだ。」
「ハハッ……
バニーちゃんさァ……
そんなコト言いながら
顔、笑ってンのは……どーして?」
「笑ってますか……僕?」
「ああ……
スッゲー嬉しそうなんだけど。」
「貴方の気のせいじゃないですか?」
「ふーん……
さっきまで『怖い』って震えてたウサギちゃんが
急に強気になっちゃったなァ……。」
そう言った虎徹さんはガサッと箱の中から何かを取り出すと、素早い動作で僕の背後に回った。
「じゃあコッチも支配してやるよ……
ウサギちゃん。」
そうですよ……虎徹さん。
さあ早く……
生意気なウサギをしっかりと躾けて下さいね。