第15章 How to A B C & ...!? 後編 C&!?
トロトロと垂らされたローション。
最初はヒヤッとしたけれど、直ぐに何だか違和感の無い温もりが訪れる。
虎徹さん……温感タイプを選んでくれたんだ。
「先ず1本……な。」
そして挿入って来る指。
虎徹さんの長い指。
自分の中に虎徹さんの指が挿入っているなんて、それだけで果ててしまいそう!
クポッ…クポッ…と音を発てて、ゆっくり慎重に指を出し入れする虎徹さん。
「バニー……大丈夫?
痛くねーか?」
「痛くは……ない…です。
でも何か……もどかしい……
ムズムズして……んぅ…」
「そーだよなァ……
ココ、本来はこんな使い方する場所じゃねーもんな。」
その切な気な声に、虎徹さんの気持ちが萎えてしまったのでは…と僕は焦る。
「大丈夫…ですからッ……
虎徹さんと繋がりたいんです。
だから…お願いッ……
止めないで……」
自分の膝裏を抱えたポーズのまま、僕は虎徹さんを見上げて懇願した。
イヤだ……イヤだ……止めたくない。
今夜はどうしても、虎徹さんが欲しいのに………
虎徹さんの指は変わらず動いている。
イヤラシイ音も止まる気配はない。
そして………
「そんな必死にならなくてもいいぞ、バニー。
俺だって、止めてやる気なんて更々ねえんだ。」
妖艶に笑う虎徹さんの姿に、僕の心臓は大きく高鳴ったんだ。