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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第1章 Red Lip


イヤァ……助かったァーーー。

さんが戻って来てくれなかったらオレ……


ベッドの上で座ったまま抱き合うオレとバニーを見たさんは

「フフ……お幸せそうで何より。」

と、何故か嬉しそう。

「あのッ……さん…には、
 ホントッ……オレもバニーも…失礼なコトしちまって。
 何て詫びたらいいのか……」

いくら同意の上だったとは言え、男2人でさんの身体を弄んだのは事実で……

オレなんて……ホラ…ナマ……でヤッちまってるし……

一体どう責任を取ればいいんだろうとアワアワするオレ。

でもさんはそんなオレの様子を見て、然も可笑しそうにクスクスと笑った。

「気にしないで、タイガー。
 これは私のNEXT能力のせいだって言ったでしょ?」

「本当に……?
 だって、僕も…貴女に随分とヒドイ事を……」

さんのあっけらかんとした言い分に、バニーも不安そうに問い掛ける。

「バーナビーは優しいのね。
 じゃあ、その優しさに甘えて……
 ちょっと私の話を聞いてもらってもいい?」

そしてオレ達とは少し距離を置きベッドの端に腰掛けたさんは、笑顔のままゆっくりと語り出した。
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