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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第14章 君の手をひいて歩く僕の未来


止まらない涙を根気良く拭ってくれながら、虎徹さんがゆっくりゆっくり聞かせてくれたのは………

「俺もさ、スゲー怖いんだ。
 バニーの隣に居るの。
 こんなコトしたらバニーを困らせちまうかも……とか、
 失敗したらバニーに迷惑掛かっちまう……とかさ。
 バニーが嫌なヤツだからじゃねえぞー。
 俺、バニーが好きだからさ……。
 アッ……ヘンな意味じゃなくて、男として……
 相棒として…って意味だからな。
 だからバニーにはいつも笑ってて欲しくてさ。
 けど俺、しょっちゅうバニーに迷惑掛けちまうから……
 完璧なスーパーヒーローBBJの相棒やるのは
 こんなに怖いコトなんだって………思ってんだ。」

漸く私の涙が止まったのを見届けた虎徹さんはニッコリ笑う。

「でもさ、ちゃんと出会ってから
 バニーのヤツ、変わったんだよ!
 毎日俺に嬉しくて堪んねーって感じ丸出しでちゃんの話すんの。
 スッゲー楽しそうに笑うようになって……
 それが何か俺も嬉しくってさ。
 バニーは何よりも一番大切な人を見つけたんだなァ…って。」

「…………私…が?」

「うははッ……
 ここまでの話の流れで、ちゃん以外の選択肢ねーだろー。」

「そ……だけど……」

「なァ……ちゃんも怖いよな?
 分かるよ、俺と一緒だもん。
 けどさ、俺とちゃんは1つだけ圧倒的に違う。」

「………違う?」

「ちゃんは、バニーの全部を受け止めてやれるだろ。
 ………男の俺には絶対出来ねえコトもさ。」

その虎徹さんの言い方に、私の頬は急激に熱くなった。
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