第14章 君の手をひいて歩く僕の未来
「ハハ……可愛いな、ちゃん。
そーゆートコなんだろーなァ。
からかってるつもりじゃないぞー。
好きな娘に触れさせてもらえるってさ、
本当に嬉しくて幸せで……
そりゃもう空も飛べるんじゃねーかって思うんだ。
男なんて単純だからさ。
バニーだって同じだぜ。
実際のところちゃんとそーなってからは
アイツ、ジャンプ力が格段にアップしてたし。
本気でちゃんが大切なんだよ。
だからさ、ちゃんはどーんと構えてバニーを支えてやってくれよ。
生意気なコト言ったらさ、ビシッと叱っちまえばいいんだよ。
バニーを抱き締めてグリグリ撫で回しながら、
たまには高価なモン強請ったりしてさ……
『好きだ』『愛してる』って毎日言ってやれ。
アイツ……スッゲー喜ぶぞ。」
「虎徹さん………」
バーナビーより少し小さいけれど、バーナビーより節榑立って温かい虎徹さんの手がクシャクシャと私の頭を撫でる。
「ありがとな……ちゃん。
バニーと出会ってくれて………
バニーを好きになってくれて………
ホント、ありがと。」