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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第14章 君の手をひいて歩く僕の未来


「バニーがさ……ヘンなんだよな。
 鬱ぎ込んでんなーって思ったら、急にハシャギ出したりして。
 ケアレスミスとかも多いし。
 ホント、バニーっぽくねえっつーかさ。
 ここ、2週間くらいかな。」

うう……それってもうドンピシャで私のせいってコトだよね。

「でも、HERO TVで見る限りではそんな様子は……」

「うん……バニーはさ、プライド高えからなー。
 パブリックイメージを守るのに必死なんだよ。
 BBJは『こう』じゃなきゃいけないんだ……ってさ。
 ホントは弱くて、誰かに甘えちまいたいクセに……」

あ……それ…何となく分かる気がする。

それで私に甘えてくれたのに………

私も自分の弱さ故にバーナビーを突き放してしまったんだ。


「TVで見る限り……てコトは
 やっぱりバニーとは会ってねえの?」

虎徹さんは遠慮無く核心を突いてくるから、私は返事も出来ず小さく頷いた。

「…………ちゃん。」

優しい声色で呼ばれ、そっと顔を上げる。

そして………



「バニーと一緒に居るのって……怖いよな。」



その途端、私の両目からは堰を切ったようにボロボロと涙が零れた。
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