第14章 君の手をひいて歩く僕の未来
「そりゃ私の仕事は人の命や生活を守って
たくさんの人に感謝されるような立派なものじゃないよ。
バーナビーみたいに大勢の人から必要とされてない。
でも、私はお店に来てくれたお客さんが少しでも楽しめるように、
癒されて帰ってくれるようにって……
どんな時も笑顔で、懸命に努力して働いてる。
私だって……自分の仕事にプライドくらいちゃんと持ってるの!」
少しの間、私をじっと見つめていたバーナビーは
「さんの仕事を軽んじてるワケじゃないんです。
唯、僕はさんの身体が心配で………
ごめんなさい。」
と、俯いて私の身体から手を離した。
「…………私、行くね。」
ベッドを飛び出し急いでシャワーを浴びると、以前バーナビーのマンションで過ごしていた時に置いておいた着替えを使って私は部屋を出る。
寝室に居るバーナビーには一声も掛けずに…………。