第1章 Red Lip
「は…ああ……」
手を添えて、さんの中から慎重にアレを抜き出したバニーはイヤラシく縒れたコンドームを素早く処理する。
そしてスグにぐったりとしているさんを両腕でギュウッ…って抱き寄せて
「一緒にシャワー浴びますか?
それとも……もう1回?」
なんて甘いセリフを囁きながら、さんの顔中にチュッ…チュッ…と何度もキスを繰り返していた。
流石、シュテルンビルトで抱かれたい男No.1のBBJ!
アフターセックスも完璧だな!
こんなカッコイイ男にさ……
こんなカッコイイ事されたらさ……そりゃ女性はメロメロになっちゃうよなァ。
いや、女性だけじゃねえ。
オレだって…何かこう……下半身がキュッ…ってなっちまって……
「僕はちょっと……足りないかな。
もう少し、さんを抱きたい……」
オオッ!
またそーゆー『THE殺し文句』言っちゃう?
ホラ…バニーの腕の中でさんも嬉しそうにクスクス笑ってるよ。
「ね…バーナビー……」
それからさんの細い人差し指がバニーの鼻の頭を突っついて………
「貴方が本当に抱きたいのは……私なの?」
……………へ?
えーっと……さんの言ってる事が理解出来ねーのはオレだけか?
バニーにはちゃんとしたステディが居るんだって意味?
それともバニーが誰かに想いを寄せてる……とか?
ええーーー……?
オレの頭の中をグルグルと疑問符が飛び交っている間に、何故かバニーがオレを見てた。
その表情は困っているような、照れているような……
顔も、耳まで赤くしちゃってさ……
スゲー可愛い。