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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】
第11章 兎と薔薇はどっちが強い?
絶望したジャン・ヴァルジャンの如く、床に両手と膝を着くバーナビー。
それを真顔で見下ろすブルーローズ。
そんな2人を柱の陰で見切れながら、息を飲みじっと見つめている折紙サイクロンが居た事は誰も知らない。
「もう、いい?
私、そろそろ帰らなきゃ。」
踵を返すブルーローズ。
「ちょおおおッと、待って下さああいッッ!」
立ち上がり、それを引き留めたバーナビーの眼鏡が左手中指で押し上げられてキラリと光る。
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