第1章 Red Lip
目の前で……
ホントーにオレの目の前でさ、さんがバニーのアレを咥えてる。
何か喉がエグエグッってなっちゃっててさ…
目尻に涙を溜めて、スゲー苦しそうなんだ。
でもバニーがさんの頭を両手で押さえちゃってるから吐き出す事も出来ねーみたい。
そりゃそんなデケーの咥えさせられたらツライよな。
只でさえさん、顔も小せえんだし。
えっと……じゃあ、オレの口だったら…どーだろう………
なんてッ…嘘、嘘だからッ!
「さん……
その美しい顔、とってもソソりますよ。
ホラ、虎徹さんにも見てもらいましょう。」
「ン゛ゥッッ……」
バニーの両手がさんの顔の角度を変えたせいで、更に喉の奥を突いてしまったらしい。
遂にはさんの頬を涙が一筋伝った。
「な……なあ……バニー。
もう赦してやれよ。
さん……苦しそうだろ?」
「苦しそう?
貴方にはそう見えるんですか?
僕には悦んでいるようにしか見えませんが?」
「ウ゛ッ……ウウ゛ッ…ンッ!」
嘲笑を浮かべたバニーの腰が前後に揺れる。
「だってホラ……見て下さいよ。
さんの腰……」
そう言われて視線を向ければさんの腰はどこかもどかしそうにモジモジと動いていて、その腰の下……
太腿の内側にトロリって……うわぁ……
「僕が欲しくて堪らないんでしょう、さん?
………淫乱だな。
まあ、そういう女性は嫌いじゃないですけどね。」
待て待て待てッ!
そんなドSキャラだったっけ……バニーちゃん!?
うーん…確かに普段からオレも結構キツめにイジられちゃってるけどさァ。
でもオレは、そーゆーバニーが……嫌いじゃなかったんだよなァ。