第10章 真夏の夜の訪問者 前編
「バニィッ!」
「ンアッ……」
揺れ続けるバニーの腰をガッチリと掴んで下から突き上げる。
俺より重いバニーの身体が小刻みに浮くくらい、思い切り……力強く。
「ハア…ア……アアッ…
虎徹さん……もっと…」
「何だよ……
可愛いウサギちゃんだなァ。」
「もっと……もっと突いて……
もっと奥までッ……
虎徹さァんんッッ!」
「ああ……突いてやるよ、可愛いバニーちゃん!
バニーの中、俺の形にしてやるからッ……」
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俺が、バニーを攻めているんだと思った。
俺が、バニーを抱いているんだと思った。
俺が、主導権を握っているんだと思ってた。
そう《思わされている》んだと気付いた時には遅かった。