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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第10章 真夏の夜の訪問者 前編


するとバニーは……

「謝る必要はありませんよ。」

そう言って唐突に自分が着ている物を脱ぎ始めた。


赤いライダースジャケット、その下の黒いTシャツ……

脱いだブーツを放り投げればゴッ…と重量感のある音が鳴る。

それから躊躇無くワークパンツも……アンダーウエアも……


今のバニーが身に着けている物は、眼鏡とゴールドプレートのネックレスだけ。

それで俺に向かって

「どうですか?」

なんて聞いてきやがる。


……どうもこうもねえよ。

何でこんなキレイな男が居るのかな?

広い肩幅、見事なシックスパック、長くて靭やかな手脚。

体毛が殆ど無い肌は白くてツヤツヤで……

引き締まった小さなお尻……

でもアソコは……息を飲むほど大きくて……

もうガッチリとエレクトしてた。


「キレイだ……バニー……」

思わず口を突いて出た言葉。

それからまだ痺れている両腕を、バニーに向かって精一杯伸ばす。

「バニー……触れたいよ…
 お前に……頼むから……
 ……ばに………」

涙声で必死にバニーを求める俺。

自分でもどこかオカシクなっちまってるんだって分かってるのに、どうしても我慢出来ねえ。


「バニィ……バニー……」

尚も呼び続ける俺の手を、バニーは柔らかく握って唇を寄せた。

リップ音を発てて何度も指先にキスされれば、もうそれだけでイッちまいそう。

そして…………

「可愛い虎徹さん……
 今夜の僕は全部貴方のモノだ。
 だから貴方も、僕に全部………くださいね。」

甘い声で囁いたバニーが、ゆっくりと俺に覆い被さって来たんだ。
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