第8章 love's oracle ~dandelion~ Ⅱ
昼前まで一緒に眠ってを自宅へ送り届けた後、俺はまたアニエス・ジュベールの元に向かう。
俺のしたい事を告げて、意見を求めた途端
「イケる!それはイケるわよ!
戴くわ、最高視聴率ッ!」
拳を振り上げたアニエスは、スタジオ中に高笑いを響かせた。
こーなりゃ、雑多な手筈はアニエスに任せておけばいい。
後は俺の遣るべき事を……
そして現在のスポンサーに電話をした俺は、もう暫くのシュテルンビルド滞在を許してもらった。
3日後……
の自宅前には27フィートのリムジン。
ソコから出て来たのはビシッとタキシードを着こなして、両手一杯にエデンローズの花束を抱えたゴールデンライアン。
その後ろにはHERO TVのクルーが続く。
そしてまたしても近所の住民達が集まっての自宅を取り囲んでいた。
外の大騒ぎに気付いたのか、ドアチャイムを鳴らす前に出て来たは目をまん丸にして驚いているみてーだ。
「え……ライアン?
どうしたの……これ?」
そう問い掛けるの前に花束を差し出し、俺は跪く。
「………ライアン?」
もう一度俺の名を呼ぶのグリーンアイをじっと見上げて………
「俺と結婚してくれ、。」