第8章 love's oracle ~dandelion~ Ⅱ
「悪くねーみたいだなァ。
はー……のココ、グッチョグチョ。
もっと……ってか?」
こんな風にさ……これまでしてきた性行為と同じように下品な言葉を吐き出したって、実際今の俺は手も舌もビクビクしてる。
壊しちまいそうで、怖くて……恐る恐るに触れているんだ。
だっては『セックス』するのが初めてだ。
愛し合う者同士が、もうどうしようもなくなって繋がるのが『セックス』だろ?
の事が愛おしくて堪らない男に、心ごと全部を委ねる……
だからコレはにとって初めての『セックス』なんだ。
みっともねー強がりで平気なフリしてるけど………
俺の方がロストバージンみたいな気分だぜ。
「な……、顔見てえ。」
「んんー……」
大きく首を反らせて、シーツに顔を半分埋めたままは小さく頭を振った。
「見たい。
………見せて。」
「………んぅ。」
ゆっくりとの顔が、埋もれたシーツから露わになって……
コレ……堪んねー。
泣きそうなのにイヤラシく蕩けた表情。
「やっぱ可愛いなァ。
うん、スゲー可愛い。」
チュッ…チュッ…とリップ音を鳴らして顔中にキスしてやると、はその度にピクンと小さく揺れる。
あー……「気持ちイイ」って言わせてえ。
俺の名前を呼びながらさ……「イッちゃうー」って悶えるを見ながら、俺もイッちまいたい。
俺は再びの隣に横たわると左腕でグッと抱き寄せ、右手はスベスベの太腿を割って股間に差し込んだ。